👍 【現代語訳】 とても憎んでおられるはずなのに、どんな手紙なのだろうと思うが、今すぐに急いで見るほどでもないから、「行ってください。 公任といっしょにいる人たちから「歌の力量がない」と思われるのが嫌なので、どうしようかなと悩んだということですね。
15「この話の件があった当時中将で、今は左兵衛督である人物」と書かれているが、のことか、と言われる。
👈 上達部は今で言うところの閣僚のイメージ。 さてのちぞ、そでの几帳 (きちやう)など取り捨てて、思ひ直りたまふめりし。
15む=推量の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。
♨ 私がまだ宮仕えに参上していなかったころから聞き及んでいらっしゃったことなどを、「ほんとうに、そうだったのか」などとおっしゃるので、私は御几帳を隔ててよそ目に拝見していたのでさえ恥ずかしかったのに、こうして驚くほど間近にお向かいしている心地は、現実と思われない。
3品詞分解 主殿寮(とのもづかさ) 名詞 は、 係助詞 「疾く疾く。
😇 作者からの敬意。 何かをくれるときは、いっそうきまりが悪い。
3べから=適当の助動詞「べし」の未然形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。
✌ よって、天皇(=一条天皇)を敬っている。 げに、おそうさへあらむは、いととりどころなければ、さはれとて 現代語訳 主殿司は「はやくはやく」と言う。
20持て来たりしたびは、いかならむと胸つぶれて、まことに悪からむは、せうとのためにも悪かるべしと思ひしに、なのめにだにあらず、そこらの人のほめ感じて、『せうと、こち来 (き)。
⚐ 玉の台とお尋ねでしたら、お返事もいたしましょうに」と言った。 これはたが手ぞ」と聞こえさせたまふを、「賜はりて見はべらむ」と申したまふを、なほ、「ここへ」とのたまふも、いと今めかしく、身のほどに合はず、かたはらいたし。 「見ゆるや」は感動。
7「かうてさぶらふ」は分解して理解するよりも「ごめんください」というお決まりの表現として覚えましょう。
⚒ 御前に御覧ぜさせむとすれど、上のおはしましておほとのごもりたり。 こうしたお二人の御ようすは、これにまさるものはないほどだ。
15さへ=副助詞、添加(~までも)。
🤲 『ことさらに、またこの句の返事をしたものだろうか』などと話し合い、『つまらない返事だと言われては、かえって無念だ』などと、夜中まで思案していらっしゃった。 草葉も水もいと青く見えわたりたるに、上はつれなくて草生ひ茂りたるを、ながながとたたざまに行けば、下はえならざりける水の、ふかくはあらねど人などのあゆむにはしりあがりたる、いとをかし。 心ときめきしつるさまにもあらざりけり。
」と(結論)だけを、左兵衛督で、当時近衛中将でいらっしゃった方〔藤原実成〕が、お話ししてくださった。
😔 よう=ク活用の形容詞「良し(よし)」の連用形が音便化したもの、対義語は「悪し(あし)」。
それでも天皇のご寵愛は続き、内親王と親王を出産した。