💔 北の対のつまなる紅梅の、いと面白く咲きたるが、院の御前より御覧じやらるる程なれば、雅家の宰相の中将して、いと艶になよびたる薄様に書かせ給ひて、院の上、 色も香も重ねてにほへ梅の花九重になる宿のしるしに とて、かの梅に結びつけさせらる。
13こよなき見物にてぞ侍りける。
🙄 同物語九十一段に「むかし、月日のゆくをさへ歎く男、やよひのつごもりがたに」。
6古今集春上の巻末歌である。
😉 なおこの歌は『伊勢集』の古歌集混入部分にあり、伊勢の作とすることは疑問視されている。
10さてありつるあまのつり舟の御歌の右に、 ちぎりをきし山の木の葉の下紅葉そめし衣に秋風ぞ吹く と詠めりしは、その身の上にとりて、長き世の面目、何かはあらん、とぞ聞侍りし。
🖖 にもかかわらず、重要事項としてとりあげているのは、その特性を理解しておいてほしいからです。 こそ=強調の係助詞、結びは已然形となる。
5それぞれにつて、確認してみましょう。
😎 「勢いはげしい」ほどの意が響く。 」と問ふに、心も失せて、我にもあらで、ついゐられぬ。 以下に、練習問題の解答、前回の復習問題の解答等を掲載しておきます。
大臣は更にもいはず。
😉 国文法では「目的語」という用語を使わないのですが、英文法と同様にこの概念を導入します。 「地の文」では、「敬意の主体」はすべて「作品の作者」です。 」と思ひて、 あはれ=感動詞、ああ、あれ こそ=強調の係助詞 得(え)=ア行下二段動詞「得(う)」の未然形。
26 間投助詞 [や・よ・を] 間投助詞は「合いの手」です。
😁 又の年、養和元年正月十四日に、院さへかくれさせ給ひにしかば、いよ 〳 〵位などの御望みあるべくもおはしまさざりしを、かの新帝平家の人々にひかされて、遙かなる西の海にさすらへ給ひにし後、後白河法皇、御孫の宮たちわたし聞えて見奉り給ふ時、三の宮を次第のまゝに〔と〕思されけるに、法皇をいといたう嫌ひ奉りて、泣き給ひければ、「あなむつかし」とて、ゐてはなち給ひて、「四の宮こゝにいませ」との給ふに、やがて御膝の上に抱かれ奉りて、いとむつましげなる御気色なれば、「これこそ誠の孫におはしけれ。 「たび」は回数なので、「何度も何度も」ということ。
20接続・活用・意味で整理し、何回か暗唱してみてください。
🖕 左馬頭義朝が三男になむありける。
20〔一一〕 中ごろはりまの國に、おちたる (*落魄した)僧ゆきとまりておるありけり。